

健康寿命の延伸のためには、ゆっくりよく噛んで食べるなどの食べ方を意識すること等を通じて、口腔機能の獲得・維持・向上を図ることが重要です。令和6年度食育に関する意識調査では、特に40歳代男性において、ゆっくりよく噛んで食べていると回答している割合は、女性やほかの年代に比べて低くなっています。
早食いの習慣がある人ほど肥満度が高いという研究報告があり、よく噛んで食べると、食事が少量でも満腹のサインが脳に伝わりやすく食欲が抑えられることや、脳内物質の働きとして内臓脂肪の分解を促進することも知られており、二重のダイエット効果が期待できます。他にも、脳の活性化や、だ液の分泌が増え消化を助けるなどの効果もあります。
食事は、よく噛んで、ゆっくり味わって食べましょう。
軟らかいもの、食べやすいものばかりでは、噛む回数も食事時間も増えません。咀嚼回数が多かった戦前の食事は麦などの雑穀や、根菜類、高野豆腐などの乾物がよく食べられていました。よく噛んで食べるには、噛みごたえのある食材や料理を多くすることも大切です。また、デスクでパソコンを操作しながら、テレビや新聞を見ながらでは、食事や噛むことに集中できません。家族や友人と一緒にゆっくりと食事を楽しみましょう。






