
近年、「核家族化」やライフスタイルの多様化により、家族がそろって食事をする「団らん」の機会が減り、食生活も多様化しています。一人で食事をする「孤食」や、同じ食卓に集まっていても、家族がそれぞれ別々のものを食べる「個食」が増え、家族そろって生活リズムを共有することが難しくなっているようです。
農林水産省の「食育に関する意識調査報告書」(令和7年3月)によると、家族と一緒に食べる頻度について、「ほとんど食べない」と答えた者の割合は、朝食は27.0%、夕食も6.1%と、家族がそろって食卓を囲む機会が少なくなっています。

農林水産省「食育に関する意識調査」令和7年3月
(対象は全国20歳以上の者。有効回収数 2,365人、内、男性1,050人、女性1,315人)
食事を家族と一緒に食べることは、一人で食べるよりどのような良い点があると思うか、3つまで選んでもらったところ、「家族とのコミュニケーションを図ることができる」が最も多く79.4%、「楽しく食べることができる」が62.3%と特に多くなっていました。食事をする目的は単に栄養をとることだけではありません。食事はその日の出来事を話し合ったりするコミュニケーションの場としても重要です。
また、家族や仲間と一緒に食べると、食事のマナーや料理についての関心が高くなり、いろいろな栄養もとりやすく、何よりも、楽しくおいしく食べることができます。
家族で話し合ったりして、できるだけ一緒に食事をとる機会を増やしていきましょう。

農林水産省「食育に関する調査」平成30年3月





