木曽川水系土地改良調査管理事務所ってどんなところ?
東海職員さんぽの第2回は「木曽川水系土地改良調査管理事務所」の紹介です。
皆さんは、農林水産省が水田や畑で必要な農業用水を確保するための堰や水路などの公共施設を建設していることをご存知でしょうか?
東海農政局の木曽川水系土地改良調査管理事務所では、これら国営土地改良事業(国営事業と呼んでいます)によって建設した農業用施設の整備・更新のための調査・計画や管理に関する仕事などをしています。
それって、一体どんな仕事なの?どんな人が勤務しているの?農政局の出先事務所の1つなのに幅広過ぎる業務の謎に迫ります!(井出)

左から吉田さん、岡さん、佐藤さん、柴野さん
【インタビュー回答者一覧】
植田さん(木曽川水系土地改良調査管理事務所 所長)
岡さん(計画課 技術系係長)
佐藤さん(庶務課 総務系係員)
北川さん(計画課 技術系係員)
吉田さん(保全整備課 技術系係員)
田中さん(犬山頭首工管理所 専門官)
柴野さん(保全計画課 技術系係長)
(インタビュアー:井出(保全整備課 技術系係長))
木曽川水系土地改良調査管理事務所とは?
─── まず、「木曽川水系土地改良調査管理事務所(ひらがなで26文字!)」って、名前が長すぎて名乗りづらいです。何とかしてください!
(植田所長)日頃からお付き合いのある相手先には「木曽調(きそちょう)」で通じますが、確かに長いです。私は「事務所名が長すぎてすみません!」とネタにしています。
木曽調の仕事は一言でいうと、国営事業の調査、計画、実施、管理まですべてを経験できる、東海3県の土地改良事業のすべてが詰まった事務所です。仕事内容が多岐にわたるので、他の国営事業所より多い7課1管理所で構成し、職員45名、非常勤職員7名の計52名で取り組んでいます。
若手職員と打合せを行う植田所長(左)
木曽調の業務内容はこちら
─── 「木曽川水系」土地改良調査管理事務所なのに、木曽川水系だけじゃないじゃん!というツッコミをよく聞きます。
(岡)木曽調が設立された昭和26年当時は木曽川水系の大規模農業水利事業の直轄調査という使命があったからだと思いますが、昔から木曽川水系以外の様々な地区に携わっていたのに、不思議ですよね。

吉田さん(左)と岡さん
─── 北川さんの担当業務を教えてください。
(北川)三重県伊勢平野地区の施設の整備・更新のための調査・計画を担当しています。地域の実情をよく理解する必要があるので、時期によりますが、毎週のように外勤して、施設を管理する土地改良区の方や市町村の職員の方と意見交換を行うこともあります。現場での昼食は外食になるので、地域の食材を使った食堂を探すのが楽しみです。道の駅から地元の方が来店する通なお店まで、行ってみたいところがまだまだたくさんあります。

北川さん(左)と吉田さん
─── 田中さんの担当業務を教えてください。
(田中)農林水産省が施設の管理・操作を行う愛知県の犬山頭首工管理所で、ゲート操作や保守管理などを直接行っています。治水や上工水などとの調整もあるので、年間を通じて24時間体制で対応しています。業務に必要な玉掛け技能という資格を取得して、他の農政局職員とはちょっと違うディープな世界を満喫しています!

管理作業中の田中さん
─── 佐藤さんの担当業務を教えてください。
(佐藤)庶務課で木曽調内の経理を担当しています。木曽調では各課で多種多様な仕事をしているので、同時並行でそれぞれの費目の経理を進める必要があり大変ですが、忙しい時期は、「腕が鳴るぜ!」という気持ちで取り組んでいます。昨年、真夏に庁舎のエアコンが壊れた時は、庁舎内の他部署とも協力して、スポットクーラーをレンタルしました。職場環境の管理も大事な仕事です。

岡さん(左)と佐藤さん
─── 植田所長の近況を教えてください。
(植田所長)私は着任して間もないので、これから東海3県の各所にあちこち出かけて、この地域の歴史や文化に触れたいと思っています。歳を取ったら、この知識・経験をいかして、日本を訪れる外国人に東海地方の農業・農村の魅力を伝える観光ガイドとして活動しようかとも考えています。
─── 吉田さんは?
(吉田)私は「尾張西部地区」(愛知県)という国営事業の工事担当をしていますが、尾張西部地区のことをもっと知りたいので、休日は趣味の自転車で地区内を巡り、直売所で地域の特産物を買ったりしています。おすすめは、地元産米「あいちのかおり」の米粉パンです!尾張西部の地区内は、お米やほうれんそう、ねぎなどの野菜、植木なども有名で、いろいろな農産物が楽しめます。

現場確認を行う吉田さん
─── 柴野さんは?
(柴野)私は施設を長持ちさせるための調査を担当していますが、プライベートでの外出の際にも水路のひび割れなどを見つけると気になって仕方がないです。「これくらいのひび割れ幅なら、こういう補修方法がいいかな~」と考えてしまいます。

機器点検中の柴野さん
さいごに
─── 木曽調の業務遂行の決意を聞かせてください。
(植田所長)木曽調は全国に先駆けて農林水産省が行う大規模農業水利事業の直轄調査を行う事務所として設立されました。その後は、建設から管理(ストックマネジメント)への転換に対応した組織改正を行うなど、時代の要請とともに体制強化を行ってきました。これからも、技術力と、これまでに培ってきた情報収集力、関係機関や地域の皆さまとのネットワークをいかし、東海3県の農業・農村の振興のため職員一丸となって取り組んでまいります。

植田所長
インタビューを終えて
国民の皆さんの「食」を支える農業、その農業の大事な基盤となる施設と水。木曽調はその施設と水の供給を支える「縁の下の力持ち」といえる重要な仕事だと感じました。プライベートでは地域の文化や農産物を楽しんだり、ひび割れを気にしたり・・・地域や業務に対する熱意を感じるインタビューでした!
お問合せ先
企画調整室
担当者:広報班
代表:052-201-7271(内線2315)
ダイヤルイン:052-223-4610




