3 調査結果の詳細 (7. 食文化の継承及び伝承について)
(1)食文化の継承
郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,箸づかいなどの食べ方・作法を受け継いでいるか聞いたところ,「受け継いでいる」と回答した人の割合が69.6%,「受け継いでいない」と回答した人の割合が27.3%となっている。
若い世代(20~39歳)では,「受け継いでいる」と回答した人の割合が61.6%,「受け継いでいない」と回答した人の割合が36.1%となっている。(図7 - 1)
食文化の継承について,性別に見ると,「受け継いでいる」と回答した人の割合は女性で高く,「受け継いでいない」と回答した人の割合は男性で高い。(図7-1-1)
(2)食文化を継承するために必要なこと
郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいない」と回答した人に,それらを受け継ぐために必要なことを聞いたところ,「親等から家庭で教わること」を挙げた人の割合が71.5%と最も高く,次いで,「子供の頃に学校で教わること」(37.7%)の順となっている。(複数回答,上位2項目)(図7 - 2)
食文化を継承するために必要なことについて,若い世代(20~39歳)の女性では,「親等から家庭で教わること」,「子供の頃に学校で教わること」を挙げた人の割合が高い。(表7 - 2)
(3)食文化の伝承
郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいる」と回答した人に,それらを地域や次世代にも伝えているか聞いたところ,「伝えている」と回答した人の割合が68.9%,「伝えていない」と回答した人の割合が27.8%となっている。(図7 - 3)
食文化の伝承について,性別に見ると,「伝えている」と回答した人の割合は女性で高い。
性・年齢別に見ると,男性の20歳代,女性の20歳代では「伝えていない」と回答した人の割合が6割を超えている。(図7-3-1)
(4)食文化を伝承するために必要なこと
郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,箸づかいなどの食べ方・作法を「伝えていない」と回答した人に,今後,伝えるために必要なことを聞いたところ,「家庭で伝える機会を持つこと」を挙げた人の割合が65.8%と最も高く,続いて,「学校で伝える機会があること」(37.5%),「地域で伝える機会があること」(33.3%),「一緒に活動する仲間がいること」(23.7%)の順となっている。(複数回答,上位4項目)(図7 - 4)
食文化を伝承するために必要なことについて,若い世代(20~39歳)では,「家庭で伝える機会を持つこと」を挙げた人の割合が高い。(表7 - 4)
お問合せ先
消費・安全局消費者行政・食育課
担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)




