無添加グミから始まった株式会社やまやまの挑戦(かつらぎ町) -親子が安心してくつろげる場所から社会課題を解決する取組-
かつらぎ町において、ブルーベリーなどの観光農園やファミリーキャンプの企画・運営、無添加グミの製造・販売、さらには女性の社会起業スクールを主宰することにより、社会課題の解決に取り組む株式会社やまやま 代表取締役 猪原有紀子さんにお話を伺いました。
代表取締役 猪原有紀子さん
〇移住・就農のきっかけ猪原さんは、夫から和歌山への移住を提案され、かつらぎ町を何度も訪れるうちに、その豊かな自然に魅了され、大阪市内からかつらぎ町へ移住しました。
子育てをする中で、子どものおやつに含まれる添加物の多さや育児によるストレスに悩んだ経験から、子どもが安心して食べられる自然素材のグミの開発や、子育て中の母親がストレスなく子どもと過ごせる観光農園をつくりたいと考えるようになりました。
この夢を実現するため、これまでのマーケティング会社での経験を活かし、かつらぎ町の美しい自然や特産物である果物といった地域資源を活用しながら、顧客ニーズに応える魅力的なサービスを生み出す地域マーケティングに取り組みました。
〇自然とふれあい親子でくつろげる場所の提供

(写真提供:株式会社やまやま)
かつらぎ町の自宅近くにある耕作放棄地を約2年半かけて整備。令和4年1月には、キャンプ場を併設したブルーベリーと原木シイタケの観光農園「くつろぎたいのも山々」を開設しました。

キャンプ場と観光農園を運営する
「くつろぎたいのも山々」
(写真提供:株式会社やまやま)
キャンプ場は、子育てファミリー向けにストレスなくくつろげる設計となっており、スタッフの手厚いサポートにより、親子が安心して過ごせる環境を提供しています。その結果、来園者の満足度やリピーター率も高くなっています。
ブルーベリーの果実
(写真提供:株式会社やまやま)

ブルーベリー農園

アグリソーラーハウス内で栽培される原木シイタケ

収穫した原木シイタケ
(写真提供:株式会社やまやま)
畑で廃棄される果物や規格外の果物を買い取り、子どもたちが安心して食べられる自然素材の無添加グミとして加工・販売しています。買取対象の果物は、かき、いちご、なし、りんご、いちじく、キウイフルーツ、不知火、ネーブルなどで、未利用の廃棄果物に新たな価値を生み出すビジネスモデルです。
また、廃棄果物の活用によるフードロス削減に加え、無添加グミの製造・梱包・発送を障がい者福祉施設に委託することにより、農福連携等を通じた社会課題の解決にも寄与しています。
商品のPRは主にSNSを通じて行い、商品の魅力を継続的に発信しています。
〇起業時の課題や工夫
無添加グミの開発やキャンプ場・観光農園の整備に必要な資金は、農商工連携ファンドや制度融資を活用し、不足分はクラウドファンディングで調達しました。クラウドファンディングやSNSを通じて生まれた人とのつながりが、現在も大きな原動力となっているそうです。
また、観光農園を開設する際に新規就農者の認定を取得。農作業など自身が苦手な分野は得意な人に任せ、猪原さんはブランディングや集客に特化した経営に取り組んでいます。
〇今後の目標
廃棄される果物を活用し、和歌山県内で農家・障がい者福祉施設・親子をつなぐトライアングルを構築できたことから、今後はアメリカへの輸出を見据え、FDA(米国食品医薬品局)の認証を取得し、無添加グミの世界展開を目指したいと語っておられました。
社会課題の解決に向け、今後のさらなるご活躍を期待しています。
株式会社やまやまホームページ
https://yama2.jp/(外部リンク)
(取材日:令和 7年 9月29日)
お問合せ先
近畿農政局 和歌山県拠点
ダイヤルイン:073-436-3831




