「小浦チャレンジファーム2025」秋の収穫祭 ~ふるさとの農地を未来につないでいく、住民参加型農業プロジェクトの取組~
和歌山県日高町小浦地区の圃場において、地域住民、企業、行政が集まり稲刈り体験会が行われました。
同地区では、農業農村整備事業による圃場整備の取組みを契機に、地域住民と生産者が協力しながら魅力ある産地を創出する「住民参加型農業プロジェクト」に挑戦しています。プロジェクト3年目となる今年は、小浦地区と一次産業を支援している「株式会社はまさと」、若手農業者団体の「一般社団法人アッセンブル日高」が共同し、地域ブランド「小浦れんげ米」を返礼品としてふるさと納税等に参加するとともに、企業向けの農業体験イベント「小浦チャレンジファーム2025」を開催し、農業への理解促進と地域の魅力発信を行っています。
今年の春には、昔ながらの手植えと田植え機を使用した田植え体験を実施(※)しましたが、今回は、田植え体験を行った圃場にて実った稲を刈り取るイベント「秋の収穫祭」を開催し、地域住民の皆さんも家族連れで参加し、企業、行政の関係者を含め約300人が参加しました。
※:春の田植えの様子はこちらから
開催当日は、あいにくの雨で、当初予定していた「コンバインの試乗体験」を中止し、農業機械メーカーによる大型農機具等の展示と、ドローンの実演飛行が行われました。
〇大型コンバインの展示
〇ドローンの実演飛行
〇手作業による稲刈り体験
午後からは、雨も小康状態となり、予定していた「手作業による稲刈り体験」が行われました。
参加者は、雨でぬかるんだ田んぼに入り、鎌を使った稲刈りに挑戦しました。
稲刈り体験ではJAわかやま紀州地域本部の皆さんの指導のもと、参加者は一束一束、綺麗に稲を刈り取っていました。
残念ながら「天高く馬肥ゆる秋」といった天候には恵まれませんでしたが、子供たちをはじめ、皆さんが笑顔でイベントに参加され、心温まる和やかな一日となりました。
この取組は、地域の農業振興と住民参加によるまちづくりの一環として、非常に意義深いものです。
また、高齢化と担い手不足に直面する中山間の課題解決に向け、地域農業の継続や活性化につなげ、ふるさとの農地を未来につないでいくモデルケースとして、非常に有意義な取組で注目しています。
(取材日:令和7年9月13日)
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近畿農政局和歌山県拠点
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