与謝野ホップで造る「遊び心あふれるクラフトビール」
株式会社ローカルフラッグ(京都府与謝郡与謝野町)
株式会社ローカルフラッグ(代表取締役 濱田 祐太さん)は、「与謝野町の地域資源を生かした事業で地方創生につなげたい」という思いで、与謝野町産のホップでクラフトビール造りに取組み、地域を盛り上げています。(取材:令和7年8月)
「地域の旗振り役になりたい」与謝野町発のローカルベンチャー
株式会社ローカルフラッグは、与謝野町出身で当時大学生だった濱田祐太さんが令和元年に立ち上げました。与謝野町では平成27年からホップの栽培が始まっていましたが、町内でのビール醸造が行われていないことに着目。「すべての人へ、あそびを。」というメッセージを掲げ、人口減少が深刻な与謝野町発のローカルベンチャーとしてクラフトビール事業を開始しました。与謝野町を「遊び心あふれるまち」とするべく、クラフトビール事業を主軸に地域活性化に取り組んでいます。

代表取締役 濱田 祐太さん

株式会社ローカルフラッグ本社、醸造所兼ビアバー
「すべて手摘み」与謝野ホップを自社栽培
平成27年から地域をあげた栽培が始まった与謝野町ホップですが、農家の人材不足や高齢化、コロナ禍の影響等により、最盛期には2tを誇った生産量が現在は4分の1にまで減少しています。この危機的状況を受け、同社では与謝野ホップの自社栽培を始めました。与謝野町で栽培されているホップ11品種のうち、コロンバス、カスケード及びチヌークの3品種を栽培しています。
すべて手摘みで収穫することが与謝野ホップの特徴。収穫後は真空冷凍され、乾燥ホップと比べてルプリンが放つ華やかでフレッシュな香りを楽しめるとのことです。また同社も加盟する京都与謝野ホップ生産者組合では、ホップの在庫をスマホアプリを用いて効率的に一元管理しています。同社では「ホップ株主制度」を創設し、株主限定イベントを開催する等、与謝野ホップのファンを増やしていこうと様々な試みを行っています。

空に向かって伸びる与謝野ホップ

ホップ生産担当 水口 真友さん

柑橘のような香りが特徴だという「コロンバス」の毬花

ホップ畑
フレッシュな与謝野ホップを使用したクラフトビールを自社醸造
与謝野駅(令和7年夏に開業100周年)前に構える本社、醸造所及びビアバーでは、フレッシュな与謝野ホップを使用したクラフトビールを自社で醸造しています。自社醸造のビールには、天橋立の牡蠣殻を醸造用水の硬度調整剤に使用するものがある等、環境に配慮したビール造りも意識しています。「好奇心や衝動でビール造りをできるのが小規模醸造の魅力」と語るとおり、宮津市のレモン、京丹後市の桃といった地元食材を使用したクラフトビール造り等に意欲的に取り組んでいます。
同社では、プロバスケットボールチームの京都ハンナリーズとパートナー契約を締結し、コラボ缶を販売する等、地域を盛り上げています。また関西学院大学法学部の「京都府与謝野町商品開発プロジェクト」に協力し、与謝野ホップと与謝野町産ブルーベリーを使用したシロップを共同開発する等、産学連携にも取り組んでいます。

ビアバーでは数種類の
オリジナルクラフトビールを味わえる

様々なクラフトビールを醸造

与謝野ホップを使ったソーダとクラフトビール

関西学院大学法学部生と共同開発した
与謝野ホップと与謝野町のブルーベリーを使ったシロップ
お問合せ先
京都府拠点
担当者:総括班
ダイヤルイン:075-414-9015




