宇治茶生産者と意見交換等を行いました
近畿農政局では、京都府産宇治茶の生産状況及び生産上の課題を把握するため、宇治茶生産者との意見交換及び「JA全農京都宇治茶流通センター」への見学を行いました。
最高級の手摘み碾茶を生産する「やまざき陵南園」の山﨑さんから生産現場のご苦労や新たな取組みについてお聞きしたほか、JA全農京都宇治茶流通センターでは、京都府産宇治茶の流通や茶市場の運営について意見交換しました。
やまざき陵南園 山﨑 省吾さん(宇治市)
摘み子の確保が重要課題
やまざき綾南園は、宇治川のほとりに位置し、1.1haの茶園で手摘みによる碾茶生産を手掛けておられます。山﨑省吾さんは、明治時代から続く4代目当主。長らく先代と共に本ず被覆(※)・手摘み収穫にこだわり究めてこられました。その結果、これまで、何度も全国品評会で優秀な成績を収められています。(※)よしずとわらを用いる被覆方法
高品質のカギは、周年にわたる肥培管理と一番茶手摘みへのこだわり、このため収穫適期に熟練の摘み子を集めることが近年課題になっています。
やまざき陵南園 山﨑 省吾さん
山﨑さんから説明を受ける安東農政局長、
坂本生産部長、永濵地方参事官
摘み子初心者には、枝の下の方の新芽から順番に取るよう指導しています。
向かって左側「さみどり」右側「あさひ」例年、摘採時期には、稲わらの覆いの下、和気あいあいと作業されています。
JA全農京都宇治茶流通センターを訪問しました。(城陽市)
京都府産のお茶は、高級な碾茶(抹茶用)が7割を占める
JA全農京都宇治茶流通センターでは、京都府茶協同組合加盟の茶商のうち(社)京都府茶取引安定基金協会に参加する約90社が入札に参加できる指定業者となっており、年間約1700tの荒茶の入札を行っています。府内産荒茶の流通シェア67%を占め、取扱額は約41億円。2022年1月、既存施設の集荷処理能力や冷蔵保管スペースの不足に対応するため、JA全農京都宇治茶流通センターが開設されました。
近年、需要が伸びる碾茶や輸出向け茶や有機茶の生産が求められているなか、関係機関や生産現場と連携し、輸出向防除体系の確立や生産基盤の維持拡大に向けた省力化技術の提案・確立を進めていきたいと説明がありました。
JA全農京都農畜産部次長兼茶業市場課長 豊田 博之さん
茶の評価基準や生産動向ついて説明を受けました
同じ碾茶でも品種・栽培方法・精選等により様々な仕上がりに
鮮やかな冴えのある水色(※)が高級品の証
(※)水色(すいしょく)製茶品質の評価項目の一つ。浸出液の色相、明度、彩度、濁り、沈査の有無など
自動格納システムで専用コンテナ毎に入出庫管理
全農マークがある奥側 茶冷蔵庫手前側1階 荷捌き場・2階茶市場
お問合せ先
京都府拠点
担当者:総括班
ダイヤルイン:075-414-9015




