このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

プレスリリース

「農林水産省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質のリスト」を更新し、「食品の安全性に関する有害化学物質のサーベイランス・モニタリング中期計画(令和8年度~令和12年度)」を策定しました

  • 印刷
令和8年2月20日
農林水産省
○ 食品安全の観点から「農林水産省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質のリスト」を更新。
○ それらの有害化学物質のうち、令和8年度からの5年間に実態調査を予定しているものについて、中期計画を策定。


農林水産省は、科学に基づいた食品安全行政を推進するため、最新の情報・知見等に基づき、食品安全の観点から「農林水産省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質のリスト」を更新しました。
また、それらの有害化学物質のうち、令和8年度から令和12年度までの5年間で実態調査を予定しているものについて、中期計画を策定しました。

1.概要

  1. 農林水産省は、安全な食品の安定供給に向けて、科学的原則に基づくとともに、国際的に合意された枠組みに則って、食品安全行政を推進しています。具体的には、食品中の有害化学物質の実態を調査し、人の健康に悪影響を及ぼす可能性がどの程度あるかを推定しています。そして、その結果、人の健康に悪影響がないと言い切れない場合は、あらかじめ食品の安全性を向上させる措置を策定し普及しています。

  2. こうした食品安全に関するリスク管理の取組を実施するに当たっては、食品中の有害化学物質の含有実態や食品由来の摂取量などの科学的知見、消費者、食品事業者などの関係者の意見や関心、国際的動向を考慮に入れた上で、有害化学物質の中から、農林水産省として優先的にリスク管理を行うべきものを選定しリスト化しています。

    今般、最新の情報・知見に基づき、「食品の安全性に関するリスク管理検討会」での議論やパブリックコメントでの意見を検討した上で、「農林水産省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質のリスト」(以下「優先リスト」という。)を更新しました。

  3. 今回の優先リストの更新では、タリウム、ニッケル、2-クロロエタノール、鉱物油炭化水素類、マイクロプラスチックを新たに追加しました。

    一方、3-モノクロロ-1,2-プロパンジオール(3-MCPD)については、関連する食品の安全性が向上したことから、アザスピロ酸については、現時点では食品を汚染する可能性が低いことが確認されたことから、優先リストから外しました。

    詳細は、優先リスト(別添1参照)及び新旧リスト早見表(別添2参照)をご覧ください。

  4. あわせて、優先リストに掲載した有害化学物質のうち、令和8年度から令和12年度までの5年間で調査を実施すべき有害化学物質と食品群または飼料の組合せを明示した「食品の安全性に関する有害化学物質のサーベイランス・モニタリング中期計画(令和8年度~令和12年度)」(別添3参照)を策定しました。

2.今後の対応

  • 優先リストに掲載した有害化学物質について、食品安全に関する情報を収集するとともに、サーベイランス・モニタリング中期計画(令和8年度~令和12年度)に基づき、調査を計画的に実施します。
  • 調査によって得られたデータ等に基づいて、食品の安全性を向上させる措置の必要性やその具体的内容の検討、既に講じている食品の安全性を向上させる措置の有効性の検証・見直しを実施します。
  • 優先リストに掲載していない有害化学物質についても、国内外の動向や研究の進展等について、各種情報収集を可能な範囲で実施し、実態調査を含めて必要な対応をとります。

3.用語の解説

  • リスク管理:すべての関係者と協議しながら、リスク低減のための政策・措置について技術的な実行可能性、費用対効果などを検討し、適切な政策・措置の決定、実施、検証、見直しを行うこと。
  • サーベイランス:問題の程度、又は実態を知ることを目的とした調査を指す。例えば、ある有害化学物質がどのような食品にどの程度含まれているのかを把握するための調査が該当する。調査の結果は、食品中の実態把握、摂取量の推定、基準値の検討、実施したリスク管理措置の有効性の検証等に活用する。
  • モニタリング:矯正的措置をとる必要があるかどうかを決定するために、傾向を知ることを目的とした調査を指す。例えば、飼料中に含まれる有害化学物質について、農林水産省が設定した飼料中の基準値を超過していないかを確認する検査が該当する。調査の結果は、飼料の安全対策の確認に活用する。
  • タリウム:地殻中に自然に存在する元素で、急性毒性、慢性毒性があることが知られている。
  • ニッケル:地殻中や水などに自然に存在する元素で、急性毒性、慢性毒性があることが知られている。
  • 2-クロロエタノール:一部の国で燻蒸剤として使用されるエチレンオキシドが、食品中の塩素と反応して意図せずに生成する場合がある。資材や設備から食品に混入する可能性もある。エチレンオキシドには発がん性があるが、2-クロロエタノールの毒性は未評価。
  • 鉱物油炭化水素類:農業・加工用機械の潤滑油、包装資材、輸送に使用される容器の前荷などから食品に混入する可能性がある。一部の鉱物油炭化水素類は、発がん性等が指摘されている。
  • マイクロプラスチック:プラスチック製品が摩耗や劣化により微細化して環境中に広がり、食品を汚染する可能性が指摘されている。マイクロプラスチックの生体への影響は、粒子影響と添加剤や吸着化学物質による影響が想定されるが、食品中の含有実態を含めて、科学的知見や情報が限られている。マイクロプラスチックについては、定義が未確立であるが、本件ではナノプラスチック等を含めて「マイクロプラスチック」と総称する。
  • 3-モノクロロ-1,2-プロパンジオール(3-MCPD):酸加水分解植物性たんぱく(アミノ酸液)の製造時に意図せず生成する。3-MCPDは腎臓に悪影響を与える可能性が指摘されている。アルカリ処理を行ったアミノ酸液を使用して製造することにより低減が可能である。
  • アザスピロ酸:プランクトンによって産生され、それを捕食した二枚貝に蓄積する海産毒素。おう吐、腹痛、下痢などの急性症状を起こす。国内では、貝類の汚染は確認されておらず、食中毒の報告例はない。

4.関連情報

<添付資料>
(別添1)農林水産省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質のリスト(PDF : 426KB)
(別添2)農林水産省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質(新旧リスト早見表)(PDF : 220KB)
(別添3)食品の安全性に関する有害化学物質のサーベイランス・モニタリング中期計画(令和8年度~令和12年度)(PDF : 401KB)

お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課

担当者:リスク管理企画班
代表:03-3502-8111(内線4459)
ダイヤルイン:03-3502-7674

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader