プレスリリース
令和7年8月の米穀流通の動向(集荷、販売、民間在庫)
| 〇 民間在庫量は、随意契約による備蓄米の売渡し等により、本年5月に対前年を上回って以降、前年同月差が4か月連続で増加(8月末時点+18万玄米トン) |
農林水産省は、(1)「令和6年産米の産地別集荷・販売状況(令和7年8月末)」、(2)「民間在庫の推移(令和7年8月末)」及び(3)「米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向(令和7年8月)」について、米の出荷・販売業者、団体等から報告のあった内容を取りまとめました。
1.概要
(1) 令和6年産米の産地別集荷・販売状況(令和7年8月末)
令和7年8月末現在の出荷業者の全国の集荷数量は243.2万玄米トン(対前年同月差▲14.2万玄米トン)、契約数量は248.2万玄米トン(対前年同月差▲6.5万玄米トン)、販売数量は207.4万玄米トン(対前年同月差▲19.2万玄米トン)となっています。
なお、これらの数値は、いずれも売り渡した政府備蓄米の数量(販売数量報告(8月分確報)の令和6年産の集荷数量14.0万玄米トン、販売数量14.0万玄米トン)を含んでおり、これを除くと、集荷数量は229.2万玄米トン(対前年同月差▲28.2万玄米トン)、販売数量は193.4万玄米トン(対前年同月差▲33.2万玄米トン)となります。
(2) 民間在庫の推移(令和7年8月末)
令和7年8月末現在の全国の民間在庫は、出荷・販売段階の計で83万玄米トン(対前年同月差+18万玄米トン)となっており、出荷段階は50万玄米トン(対前年同月差+6万玄米トン)、販売段階は33万玄米トン(対前年同月差+12万玄米トン)となっています。
なお、この数値は、売り渡した政府備蓄米の数量1.8万玄米トンを含んでおり、これを除くと、出荷・販売段階の計で82万玄米トン(対前年同月差+16万玄米トン)となります。
今回の8月末民間在庫量のポイントについては、別添参考資料をご参照ください。
(3) 米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向(令和7年8月)
米穀販売事業者が販売している精米の全体数量・価格(売り渡した政府備蓄米を含む)の動向を指数化したものです。
小売事業者や中食・外食事業者に対して直接売り渡される随意契約による政府備蓄米の出回りに伴うこれらの事業者向けの販売量の減少の影響等により、令和7年8月の販売数量は前年同月比87.4%(うち小売事業者向けは前年同月比84.4%、中食・外食事業者等向けは前年同月比91.0%)。また、令和7年8月の販売価格は、小売事業者向けは前年同月比152.6%、中食・外食事業者等向けは前年同月比174.8%となっています。
2.公表資料
本資料及び過去の調査結果は、当省ホームページから御覧になれます。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/aitaikakaku.html
<添付資料>
- 令和6年産米の産地別契約・販売状況(累計、うるち米、令和7年8月末現在)(速報)(PDF : 151KB)
- 民間在庫の推移(速報)(PDF : 139KB)
- 米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向(速報)(PDF : 88KB)
<参考資料>
(参考)背景
平成30年産からの米政策の見直しにおいては、生産者や集荷業者・団体の主体的な経営判断や販売戦略に基づき、需要に応じた米生産ができるよう環境整備を進めることとしており、その一環として、平成26年3月から米の流通に係るよりきめ細かい需給・価格情報、販売進捗・在庫情報等の提供を行っています。
お問合せ先
農産局農産政策部企画課
担当者:石田、松田、塚原、吉田
代表:03-3502-8111(内線4975)
ダイヤルイン:03-6738-8973




